子供の歯列矯正は必要?必要ない?
(2020.4.17 リライトしました。)
【結論】
できるならやったほうが良い。
必ずしも全員が必要というわけではないので、必要な場合はやったほうが良いです!
どんな場合に必要なの?



乳歯列(全部乳歯の時、0〜6歳くらいまで)段階や、前歯が生え変わった段階くらいによく聞かれます。
自分は歯並びが悪いから、子供には綺麗な歯並びにさせたいという親御さんの気持ちよくわかります!
矯正が必要か必要でないか、最終的には歯科医院で検査してもらうことになりますが、どういうところを見ているのか簡単に説明します!
全部乳歯の時に、隙間なく綺麗に並んでいる場合
→綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。
全部乳歯の時に綺麗に並んでいるのは顎が狭い状態です。
少し隙間があったほうが綺麗に並びます。
永久歯は乳歯より大きいので顎が狭いと入りきりません。なので歯並びが悪くなります。
5人掛けのシートにお相撲さんが5人綺麗に座れませんよね?
前歯が生え変わった段階で、重なっている場合
→顎が狭いため入りきらなかった状態です。
綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。
5人掛けのシートにお相撲さんが5人綺麗に座れませんよね?
変なところから生えている場合
→綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。
八重歯みたいに唇に近いところから生えてきたり、他のはより舌側に生えてきたりしたら綺麗に並びません。
捻転している場合
→綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。
捻転とは歯の向きが90°回転して生えてきているような状態です。
上唇小帯(上唇と歯肉につながっているスジ)が前歯の間に入っている場合
→綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。
いわゆるすきっ歯の状態です。
上唇小帯が邪魔をして並ばなかったので、上唇小帯を切ってから矯正が必要です。
前歯が前に出ちゃっている場合
→綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。
指しゃぶりをしていたり、低位舌(上顎に舌がくっついてない状態)だと飲み込むたびに舌が前に出てしまい歯を押しているのが原因です。
上顎歯列弓(歯が並んでいるアーチ)が狭い場合
→綺麗に並ぶことはないので矯正が必要です。ただし、時期によっては舌の位置を改善することによって自力で広がる可能性があります。
低位舌(上顎に舌がくっついていない状態)だと上顎の成長が促されないので、歯が並ぶスペースが狭くなります。
そもそも矯正って必要なの?
歯列矯正は一般的には審美的要素(見た目の綺麗さ)しかないように思われがちです。
確かに審美的要素は強いですが、私たち歯科医師の目からは予防の要素も強いです。
なんで予防になるの??と思いますよね。
虫歯は歯の噛む面よりも側面(歯と歯の間)からなることが多いです。
歯磨きの時に、歯ブラシしか使ってない人も多いと思いますがなるべくデンタルフロスや歯間ブラシを併用して清掃してください。
プラーク除去率についてはこちらの記事をご覧ください。
【必見】歯ブラシ vs 電動歯ブラシ365日毎日使うものって何かわかりますか?そう歯ブラシですよね!歯ブラシにも柔らかいものや固めのものなど色んなものがあります。電動歯ブラシの存在は知っているけど手用歯ブラシしか使っていない。金額が高いから?サブスクリプションで安く使えますよ!
歯並びが悪いと歯と歯の間に汚れが残りやすいですが、綺麗な歯並びだと清掃しやすいので歯並びが悪い人に比べ汚れが落としやすいです。
価格・費用・値段
保険適応外の治療になります。
使われる器具や方法によって値段に幅はありますが
20万〜40万くらいが相場になります。
毎月のチェック代はその都度かかるので、治療期間によってばらつきが出てきます。
まとめ
子供の歯列矯正は必要な場合、可能であればやってあげたほうがいいです。
綺麗な歯並びになれば虫歯の予防、歯周病の予防に繋がります!
アメリカだと子供が歯列矯正をやっていることがステータスになるくらい重要視されています。
医療費控除の適応にもなりますので、是非ご検討ください。
参考
公益社団法人 日本矯正歯科学会矯正歯科を通じて皆様生活を豊かにする。本会は歯科矯正学の進歩、発展をはかることを目的とし、学術大会の開催、機関誌の発行、認定医等の設定、等の事業をしています。また全国の矯正歯科専門医を検索、紹介することを目的としております。 https://www.jpao.jp/
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