歯は弱っている時や未完成の時に虫歯になりやすい!
弱っている時や未完成の時って?
生えてからだいたい2年間は未完成です!乳歯や永久歯が生えてから2年間は未完成なので虫歯になりやすいです!
また、口腔内が酸性に傾いていると虫歯になりやすいです!
歯が酸性に弱いのがわかる極端な例は酸蝕症です。
歯が溶けちゃっているのが分かりますよね?
歯を強くするために(歯質強化)
歯を強くするためにフッ素の出番です!
フッ素の取り込み方としては
- フッ化物洗口法
- フッ化物塗布
の2つの方法があります。
フッ化物洗口法
フッ化物洗口法には週5回法と週1回法があります。
週5回法では0.05%フッ化ナトリウム溶液(フッ化物イオン濃度225ppm)、週1回法では0.2%フッ化ナトリウム溶液(同900ppm)を用います。



フッ素症の可能性
エナメル質の石灰化期間に過量のフッ化物を継続的に摂取した場合に生ずる特異的な歯の形成障害で、エナメル質に審美上の変化(不透明な縞模様・境界不明瞭の白斑・白濁など)があらわれ、中等度になると歯面全体にわたってチョーク様に白濁します。
石灰化時期にある出生~8歳までの小児に対して、「0.1mg/kg体重/日」のフッ化物を毎日摂取することがModerate型歯のフッ素症の最小影響レベル(LOAEL)とされています。
1ppm:「100万分の1」の単位。例えば、ある物質が1mg/1L含まれているということ。
5歳の平均体重は20kg・フッ化物洗口(毎日法:フッ素濃度225ppmの場合)洗口液約180ml(18回分)を一度に飲み込んだ場合に相当・フッ化物洗口(週1回法:フッ素濃度900ppmの場合)洗口液約45ml(4.5回分)を一度に飲み込んだ場合に相当
18回分を一度に飲み込むなんてほぼあり得ませんよね!
水道水フロリデーション
海外では水道水にフッ化物を添加しているところもあり、これを水道水フロリデーションと言います。
水道水フロリデーションとは、むし歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を歯のフッ素症の流行がなく、むし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで調整するという自然を模倣した方法。
現状のむし歯有病状況を半分以下にするという効果が確認されており、安全性と効果については専門機関が保証しています。
緑茶や紅茶にもフッ化物が含まれますが、その濃度は水道水フロリデーションと同じくらいであり、身近な食品に近い濃度のフッ化物でむし歯を予防する方法として知られています。
水道水フロリデーションの安全性および効果については、世界保健機関(WHO)、米国疾病管理予防センター(CDC)および世界中の各国歯科医師会など、国際的あるいは国家的な専門機関が保証しており、その普及を支持しています。
日本でも試験研究として行われていた地域があったが現在ではどこの地域でも行われていません。
1945年に、米国ミシガン州のグランド・ラピッズ(Grand Rapids)ほか北米の3カ所において世界ではじめての水道水フロリデーションが開始されました。その10年後には、永久歯のむし歯を約50~70%予防するという結果があらためて確認されました。
フッ化物塗布
フッ化物塗布とは、歯に直接フッ化物を塗り取り込む方法です。
- 綿球塗布法
- トレー法
- 歯ブラシ法
上記3つの方法があります。
フッ化物洗口法よりも濃度が高い、9,000ppmの濃度のフッ化物を使用するので、だいたい3ヶ月に1回くらいの頻度で塗布するのがいいでしょう。
株式会社LIONさんでフッ素のわかりやすい実験をしていたので引用しました。
動画はこちら↓↓↓
まとめ
卵の実験でもわかったようにフッ素を使用することによって歯が強化されることがわかりましたね!
お口は毎日食事をするたびに酸性に傾きます。そして歯を溶かしやすい食べ物や飲み物にさらされています。
フッ素を活用して丈夫な歯にしましょう!
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-010.html
フッ素症長期にわたるフッ化物の反復投与(暴露)による過量摂取から生じる慢性中毒症。歯のフッ素症と骨フッ素症が疫学的に確認されている。 奈良県歯科医師会ウェブサイト奈良県歯科医師会サイト
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