- 歯列矯正を考えているけどマウスピース矯正ってどうなの?
- 矯正したいけどワイヤーをつけたくない!
- 費用はどれくらい?
- 長い期間かかる?
- 矯正治療中に虫歯の治療したら合わなくなるの?
- デメリットは?

歯列矯正の種類
歯列矯正はワイヤー矯正が一般的だが、近年マウスピース矯正が台頭してきました。
皆さんが一般的に思い浮かべる歯列矯正は歯の表面にワイヤーをつけるものだと思いますが、いかにも矯正してますという感じが出てしまいます。
アメリカでは歯列矯正をしていることがステータスにもなりますが、日本は子供がワイヤーの歯列矯正をしてるといじられることも昔はありました。
ワイヤー矯正は歯の裏側につけるタイプもあります。ただし、表面につけるタイプよりも金額は30万ほど高くなります。
マウスピース矯正は透明のマウスピースをつけて歯列矯正をするもので、扱っている会社は何社かあります。
1番の大手はアメリカのアラインテクノロジー社が展開するインビザライン・システムです。
基本的には全顎的に動かすのが矯正治療であるが、前歯だけの直したいというニーズもあるので部分的に動かすパッケージもあります。
他には、スマイルトゥルージャパンやキレイライン矯正などがあります。
この記事では圧倒的な地位を築いたインビザライン・システムにスポットを当てて書いていきます。
セラミック矯正は「矯正」とついてますが矯正治療ではないです。
こちらの記事を読んでください。 セラミック矯正ってどうなの!?セラミック矯正で短時間で綺麗な歯になれる、とても魅力的な文言ですけど、ちょっと待って下さい。本当にそれでいいの?セラミック矯正をやる前にこの記事を読んで少し考えて下さい。あなたの歯のために。
費用はどれくらいかかるの?
表側のワイヤー矯正:70−90万円
裏側のワイヤー矯正:100ー120万円
インビザライン矯正:90−110万円
矯正治療は自費診療なので保険は効きません。なので病院それぞれ料金設定できるので金額はきちんと確認するといいでしょう。
また、追加料金がかかるのかどうか初めに確認しておくのをお勧めします。
上記の料金とは別に毎月チェック代金がかかるので実際はもっと費用は掛かってきます。
並び終わった後にリテーナーと言って保定させるマウスピースも別に費用がかかります。
期間はどれくらいかかるの?
ワイヤー矯正は2年くらいはかかります。
ワイヤー矯正は自分では取り外しができず歯科医師によってコントロールされているので、歯の動きが悪かったり、細かな要望がない限りは治療期間に誤差はそこまで出ません。自分で外すことはできないので、意思が弱くても強制的に動きます。
マウスピース矯正は、歯のガタガタ具合によって交換するマウスピースの枚数が変わってくるので人によって治療期間が異なります。
マウスピースの交換は10〜14日ごとに交換します。
ただマウスピース矯正の場合自分で取り外しをしなくてはいけないので、付けていない時間が長く動きが甘かったりすると予定がズレて予定していたよりも期間が延びることもあります。
矯正治療全般のデメリット
治療中は痛い
表側ワイヤー矯正の場合は唇や頬の内側に当たり傷になります。
裏側ワイヤー矯正の場合は舌に当たり傷になります。
マウスピース矯正も奥まで入ってなかったり、歯にぴったりしていないと舌や頬に当たって傷になります。
ワイヤー矯正もマウスピース矯正もどちらも歯を動かすので矯正している最中は痛いです。
マウスピース矯正はつけ始めはガムやキムチなどでも噛んだ瞬間痛いので、柔らかいものしか食べられないです。ただしワイヤー矯正よりは痛くないです。
痛いのは歯が動いている証拠です。
食べ物が歯に詰まる
矯正治療は歯を動かすためにスペースを作ります。
ワイヤー矯正の場合基本的には前から4番目の歯(第一小臼歯)を抜歯してスペースを作りますが、その作ったスペースやワイヤーと歯の間に食べ物がつまります。
マウスピース矯正の場合は歯を少し削ってスペースを作るので、そのスペースに食べ物が詰まります。
喋りづらくなる
矯正治療はスペースを作った後、並べて、スペースを埋めます。
それにより舌が入るスペースを狭めてしまうので喋りずらくなります。
矯正治療期間は滑舌が悪くなったと言われてしまうでしょう。
マウスピース矯正のメリット
目立たない
マウスピース矯正は透明だからワイヤーを歯につけたくない人や矯正をしてるとバレたくない人にはぴったり。
歯科医師以外ではほとんど気付かれることはありません。
短期間で終わる(場合がある)
不正歯列の程度によって治療期間が変わってきます。
軽度の歯列不正であれば短期間で終わることも可能です。
歯を抜かなくてもできる
ワイヤー矯正の場合、歯を綺麗に並べるスペースを作るために歯を抜いてスペースを作ります。
基本的には前から4番目の歯(第一小臼歯)を抜歯します。
先天欠如があったり、虫歯が原因で歯を抜いてしまっている場合は左右のバランスを取るために第一小臼歯以外の歯を抜いたりもします。
上下にガタガタしているのをまずは平坦化し(レベリング)そのあとは症例によって動かし方は色々ありますが、奥歯を固定源にして前歯を後方に動かしたり、パワーチェーンをつけて1本1本動かしたり、ゴムをつけてゴムの力で動かしたりもします。
ワイヤーにも丸いものと角ばっているものがあり、トルクをかけ捻転を治したりします。
マウスピース矯正の場合、IPRと言って歯と歯の間を0.1~0.5mmの範囲で削ることによってスペースを作ります。
何箇所かにIPRを入れることによって歯を抜かずに矯正することができます。
マウスピース矯正のデメリット
自己責任
マウスピース矯正は自分で取り外しをします。途中で嫌になってつけない期間があると期間が伸びたり、型を取り直したりしなくてはいけなくなります。
20時間以上つけていることが条件で、基本的には食事の時と歯磨きの時以外は付けないといけません。
きちんと付けていないと歯が動かず、入れてない状態が続くと次のマウスピースに移った時にうまく入らないこともあります。
入らないと前のマウスピースに戻って動かし直したり、または再度型取りをすることもあります。
きちんと付けるモチベーション維持が大変になってきます。
取り外しが面倒
食事の時や歯磨きの時は外さないといけないので、最低でも1日3回は着脱をしないといけません。
外食や飲み会が多い人はトイレに行って外さないといけないので少し面倒と思ってしまう人もいます。
また、着脱の時は歯を動かしているので痛みます。
食事制限
マウスピースは透明なので、着色しやすい食べ物や飲み物は注意が必要です。
コーヒーや紅茶などの飲み物は治療中はできるだけ控えるか、その都度着脱してください。
噛み合わせがズレる
マウスピース矯正は噛み合う時にマウスピースを介在してしまうので、マウスピース矯正治療終了段階で奥歯がきちんと噛み合わないことが多いです。
さらにゴムをかけて噛み合わせる治療が必要になってくる場合もあります。
矯正治療中に虫歯の治療をしたら合わなくなる?
虫歯の大きさや、治療法によっては合わなくなる場合もあります。
小さい虫歯で削って詰めるくらいであれば大丈夫です。
ただし、矯正治療している歯科医院と虫歯の治療をしている歯科医院が異なる場合は、マウスピース矯正の治療中であること担当の先生に伝えることと、使用しているマウスピースを持って行ってください。
子供でもできるの?
インビザラインは大人だけでなく、乳歯と永久歯が混合している混合歯列期の小学生や中学・高校生年代でも対応しています。
ただし、取り外しが可能なので、何かと理由を付けてちゃんと付けないお子さんもいるので、親子でしっかり話し合ってからやるのをお勧めします。
医療費控除は使えるの?
矯正治療は医療費控除の対象になっています。
ただし、医療費控除の対象になるには条件があります。
発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし、同じ歯列矯正でも、容ぼうを美化するための費用は、医療費控除の対象になりません。
子供の矯正治療は対象であるが、大人の矯正治療は対象にはなりません。(国税庁のHPからの抜粋)
まとめ
歯列矯正治療はコンプレックスの改善や口腔内清掃の改善により虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
マウスピース矯正は矯正治療の中の選択肢の一つになります。メリット・デメリット、金額や先生の説明を受けた上で、どの方法で治すか慎重に選んでください。
国税庁
No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例|国税庁
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