過食嘔吐で歯が溶けちゃう!?
過食嘔吐
摂食障害の過食嘔吐によって歯がボロボロ、痛みもあるが歯は治るのか?
過食嘔吐とは、摂食障害の一つで通常の量よりも多く食事を摂取し、自己誘発性の嘔吐すること。
この過食嘔吐によって歯が溶けてボロボロになり、悩んでいる人は多い。
ではなぜ歯がボロボロになってしまうのか?
歯は酸に弱い
通常、お口の中は中性に保たれています。
食事をすると、酸性に傾き歯の表面の構造が壊れてしまいますが、唾液の作用で中性に戻ります。
間食が多かったり、ダラダラと長い時間食べていると酸性に傾いている時間が多くなるので、虫歯の菌が壊れた組織から中に入り虫歯になってしまいます。
酸蝕症
歯の病気の中に酸蝕症と言われるものがあります。
酸蝕症とは、酸性の食べ物によって歯が溶けてしまう病気です。
歯はpH5.5で溶けてしまいます。酸性のものを摂取しすぎるとどんどん歯が溶けていきます。
pHが5以下の飲食物にはどんなのがあるのか?
胃酸
過食嘔吐によって、歯がボロボロになる原因は胃酸です。
胃酸のpHはなんと0.9~1.6でかなりの強酸性です!
何度も嘔吐することによって何度も胃酸が逆流してしまうので歯が溶けてしまいます。
歯が痛くなっている原因は、歯が溶けたことによってエナメル質という表層の組織を通り越して、象牙質というしみたり・痛みを感じる組織が出ているからです。
過食嘔吐によって溶けた歯は治るの?
歯の治療
溶けてしまった歯は、詰め物や被せ物をすることによって治ります。
画像ように、溶けた歯は白い歯になっているのがわかりますね!
(ちなみに一番外側の白い部分がエナメル質で、黄色の部分が象牙質、中心の濃い色の部分が神経に近い部分になります。)
痛みが強い場合は、神経を取る治療をして炎症をとります。
上記画像は虫歯が大きくて神経を取る治療をして、詰め物をしているものです。
まとめ
過食嘔吐によって歯が溶けてしまっても被せ物や詰め物をすれば治ります。
お口を見せるのが恥ずかしいと思うかもしれませんが、溶けた範囲が広ければ広いほど、神経を取る治療が必要になってきます。
まずは相談からでもいいので歯科医院にて現状の相談をし、治療について聞きにいきましょう。
https://medicalnote.jp/contents/151201-000030-EABACI
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